外壁塗装の色選びは簡単そうに見えて難しいものです。色によって与える印象が異なるのはもちろん、時間帯や周囲の雰囲気によってイメージしていた色とは違う見え方をすることも少なくありません。外壁塗装は数年ごとに行う工事のため、なるべく色選びの失敗は避けたいところです。
今回は、外壁塗装の色選びで失敗するおもな理由や対策方法について解説します。納得のいく色を選んで、後悔のない外壁塗装をしましょう。
この記事の監修者
代表
喜入 斗馬(キイレ トウマ)
《経歴》
大坂コンピューター専門学校卒業後、大手車販売会社に入社。その後、2019年11月に大和建装入社。
お客様見積提案及びお家の色のコーディネーターをしております。
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外壁塗装の色選びで失敗したことランキングTOP5
ここではランキング形式で5つの失敗例を紹介します。外壁塗装における色選びで失敗する人は多く存在します。実際にどのようなことで失敗したと感じているのでしょうか。
- ・汚れが目立つ
- ・仕上がり後の色味がイメージと違った
- ・見た目がおしゃれではない
- ・景観に馴染んでいない
- ・色褪せが目立つ
最も多かったのは、汚れが目立つ色を選んでしまったこと。外壁は雨風や紫外線によって汚れが付着し、雨が降っただけでは洗い流せなくなることも少なくありません。こまめに掃除すれば美観を維持できますが、あまり手をかけられない場合は、汚れが目立ちにくい色で塗装するのがおすすめです。
ほかにも「イメージと違った」「見た目がおしゃれではない」などの失敗例もあります。外壁塗装の色選びはハードルが高いと言っても過言ではないため、プロにアドバイスをもらうのがよいでしょう。
外壁塗装の色選びで失敗してしまう理由
ここでは、考えられる2つの理由を紹介します。ここで理由をチェックし、対策を練りましょう。
現物で仕上がりを確認できない
外壁塗装は、
塗装を終えるまで仕上がりを確認できません。洋服のように試着してイメージと照らし合わせができれば失敗するリスクが軽減されますが、外壁塗装においては試し塗りができません。
外壁の立地や光の当たり加減、表面の凹凸やシルエットなど、外壁の状況によって色の見え方は異なるため、色見本の色味が忠実に再現されることはほとんどありません。そのため、色見本と仕上がり後とのイメージギャップに驚くケースは意外と多いものです。
経年変化の予測が困難
外壁塗装は雨風や紫外線などの影響を受けて、年々劣化していきます。
経年劣化すると色褪せや汚れが目立ち、塗りたて時よりも美観が損なわれることも少なくありません。経年劣化を予測するのは、色選びよりも難しいことです。
実際に経年劣化の進み具合や起こる現象は、現場の状況によって変わります。色選びの段階で経年劣化を視野に入れて考えるケースはあまりありません。そのため、経年劣化が目立ってきたタイミングで「色選びに失敗した」となるケースは多く見られます。
外壁塗装の色選びでよくある失敗
ここでは、外壁塗装の色選びでよくある失敗例を紹介します。失敗例をチェックして、対策につなげましょう。
選んだ色と実際に仕上がりが違った
「選んだ色と実際に塗装された色味が違う」ということは、外壁塗装においてよくある失敗例です。
外壁塗装で色見本の色味を100%再現することは難しいとされています。外壁の色は時間帯や景観の雰囲気、外壁材の種類によって見え方が変わってくるからです。
また、色見本で見たときは素敵な色と思っていても、広い面積に塗装すると圧迫感が生まれて、想像と違う仕上がりに感じることも珍しくありません。よくある失敗例とわかっていても、実際に塗装しないと正解がわからないのが外壁塗装の難点です。
サイディングが安っぽい色になってしまった
サイディングボードにもともと木目調やレンガ調などのデザインが施されており、
その上から塗装した結果安っぽい印象になってしまったケースもあります。おしゃれなデザインで見慣れてきたため、単色で塗りつぶすと物足りなさが生まれ、安っぽいと感じることも少なくありません。
以前と同様、もしくはそれ以上のデザイン性を求めて塗装する場合は、色選びにはより一層力を入れる必要があるでしょう。
汚れが目立ちやすい色を選んでしまった
好きな色やおしゃれになる色を選んだ結果、
汚れが目立ちやすい外壁に仕上がったという失敗例もあります。実は色によって汚れが目立ちやすい・目立ちにくいものがあるため、選ぶ際は注意が必要です。
塗り立て時はきれいに見えていても、汚れが目立ちやすい色を採用すると時間が経つにつれて美観が損なわれていくでしょう。美観を長く維持したい場合は、機能性にも目を向けることをおすすめします。
色味がご近所との外観と合わなかった
外壁塗装後がご近所との外観に合わず浮いてしまったという失敗例も少なくありません。家の所有者は自分自身のため、基本的には好きな色を選んでも問題ありません。しかし、住宅密集地に建っている場合は、街並みにも配慮して色選びすることも大切です。
地域によってはガイドラインが設けられており、
禁止にしている外壁カラーもあります。これから外壁塗装する場合は、一度地域のガイドラインをチェックしておくとよいでしょう。
外壁塗装の色選びで失敗しないためのポイント
ここからは失敗例をもとに、効果的な対策方法を6つ紹介します。ポイントを押さえて、理想的な外観を実現しましょう。
A4サイズ以上のカラーサンプリングで色味を確認する
まずは、
A4サイズ以上のカラーサンプリングで色味を確認しましょう。通常のサンプル帳は小さく、面積効果によるイメージギャップを防ぐのは難しくなります。面積効果とは、同じ色でも面積の大きさによって色が明るく見えたり暗く見えたりする現象のことです。
外壁という大きい面積に色を付ける場合は、とくに面積効果に配慮して色選びをしないと失敗しやすくなります。 小さいサンプル帳では、艶の有無や表面の凹凸などがうまくわかりませんが、大きいサンプル帳であればチェックがしやすくなります。色を選ぶときは、必ずA4サイズ以上のカラーサンプリングを活用して確認しましょう。
ご近所の外壁のカラーを参考にする
カラーサンプリングだけでは限界があるため、できればご近所の外壁カラーを参考にするのもおすすめです。
実物を見ることで具体的なイメージが湧きやすくなり、失敗もしにくくなります。
参考になる外壁があれば、所有者に許可をとった上で撮影させてもらいましょう。可能なら塗料の種類や色も教えてもらい、色見本と照らし合わせ、見え方の違いを確認するのもよい刺激になります。
高級感のある単色で塗装する
おしゃれな外観にしたいけれど予算が限られている場合は、高級感のある色で単色塗りしましょう。
ブラックやグレー、ブラウンなどは、高級感を演出しやすい色です。窓枠や玄関ドアなどに合う色を選んで塗装すれば、予算内でもデザイン性に優れた外観に仕上がるでしょう。
単色でも濃淡をつけることで印象を変えられるので、あまり費用をかけずに実現できる場合は依頼時に相談してみるのもおすすめです。
西日が当たる場所はダークカラーを避ける
立地上、西日が当たる場合は外壁にダークカラーを使用するのは避けましょう。ダークカラーはシックでモダンな雰囲気を演出する一方で、太陽光を吸収しやすいデメリットがあります。
太陽光を吸収しすぎると外壁が日焼けしたり劣化が早まったりするため、長い目で見るとあまりおすすめできません。西日が当たる場合は、ホワイトやベージュなど太陽光を反射しつつ、汚れや色褪せがわかりにくい色を選ぶのがおすすめです。
どうしてもダークカラーを取り入れたい場合は、部分的に塗装することを検討しましょう。
汚れが目立ちにくいクリーム系・グレー系を選ぶ
外壁は外気に晒されているため、汚れが付着することは避けられません。なるべく目立たせたくない場合は、
汚れの色と同化しやすいクリーム系やグレー系から選ぶのがおすすめです。土埃や砂、黄砂などは中間色に該当します。クリーム系やグレー系なら汚れが悪目立ちすることはないため、こまめにメンテナンスしなくても長い期間美観を保ってくれます。
ご近所・街並みとの調和も意識する
外壁塗装の色を選ぶときは、ご近所や街並みとの調和も意識しましょう。多くの住宅はホワイトやベージュ、グレーなどシンプルな色を採用しています。そこに赤や黄など派手な外壁が存在すると、浮いてしまいかねません。
周囲に馴染む色を選ぶことで後悔しにくくもなるので、ぜひ意識しましょう。
【失敗しない】外壁塗装におすすめの色5選
ここでは、外壁塗装の色選びに悩んでいる方に向けて、おすすめの色を5種類紹介します。
外壁塗装におすすめの色①ベージュ
外壁塗装において、
ベージュは最も人気のある色です。温かみのある色味は老若男女から好まれており、景観にも馴染みやすいという大きなメリットがあります。幅広い系統にマッチするため、昔ながらの家はもちろん、北欧風やカリフォルニアスタイルの外観を演出したい際にも活躍します。
外壁塗装におすすめの色②ブラック
ブラックも外壁塗装におすすめな色です。
近年はシックでモダンな外壁が増えており、ブラックはそれらを演出するのに最適な色といえます。単色でも高級感や重厚感を与える外観になるため、ワンランク上の見た目にしたいケースにおすすめです。
ただし、真っ黒を選ぶのは避けましょう。少し明度を上げたり艶有りを選んだりして、重すぎないように意識することも大切です。
外壁塗装におすすめの色③グレー
グレーは人気の高い色です。
汚れや色褪せが目立ちにくい色のため、昔から定番色として親しまれています。シンプルな色ですがデザイン性に優れており、色の組み合わせや塗り方次第でさまざまな表情が生まれます。
グレーだけでも多くの種類があり、濃淡を出したりツートンカラーしたりと工夫を凝らせば、オリジナル性の高い外観に仕上がるでしょう。
外壁塗装におすすめの色④ブラウン
落ち着いた色味のブラウンは、自然だけではなく
都市部の景観にも馴染む色です。外壁の汚れが目立ちにくい色でもあるため、公園や学校、工場が近い立地に採用しやすいでしょう。
他の色とも組み合わせやすく、ブラックと組み合わせればモダンな雰囲気も演出できます。景観にも馴染みやすい色のため、失敗しにくい色といえます。
外壁塗装におすすめの色⑤白
清潔感のある白も外壁塗装におすすめな色です。見た目がクリアなので、
すっきりとした外観に仕上がります。単色でも美しい印象に仕上がりますが、他の色と組み合わせてもおしゃれな見た目になりやすい色です。
機能の面で魅力的なのは、室内の温度上昇を抑制してくれる点です。白は太陽光を反射する特性があるため、外壁面に熱がこもりにくく、結果室内の温度上昇も防いでくれるでしょう。
外壁塗装の色選びについてよくある質問
ここでは、外壁塗装の色選びについてよくある質問に回答していきます。
塗装が劣化しやすい色はなんですか?
以下に記載する原色は、塗装が劣化しやすい傾向にあります。 【劣化しやすい色】
劣化しやすい色は耐候性が低く、紫外線の影響を受けやすいデメリットがあります。紫外線を多く吸収すると色褪せが起きやすくなり、劣化にもつながるでしょう。
対して劣化しにくい色には、以下の5種類があります。 【劣化しにくい色】
- ・ホワイト
- ・ブラック
- ・ベージュ
- ・ブルー
- ・グレー
これらの色は太陽光を反射する特性があるため、劣化しにくい傾向にあります。さらに遮熱塗料を使用すれば紫外線対策になり、結果劣化を防ぐ効果も期待できます。
外壁塗装で人気の色を教えてください
外壁塗装で人気のある色は、おもに4種類です。
- ・ホワイト系
- ・ブラウン系
- ・ベージュ系
- ・グレー系
上記の色はどれも景観に馴染みやすい特徴があります。
人気色の多くは、飽きが来なくて汚れや色褪せが目立ちにくい色です。シンプルな色ではあるものの、塗り方や明度によって印象は大きく変わるので、おしゃれな外観を演出することもできます。無難かつ洗練された外観に仕上げたい場合は、4種類の中から選ぶとよいでしょう。
外壁塗装で後悔しない色を教えてください
外壁塗装で後悔しない色は、ベージュ系やグレー系です。これらの色は汚れや色褪せが目立ちにくいため、こまめに掃除をしなくても美観を保ってくれます。
街並みにも馴染みやすい色で、無難な色ともいわれています。スタンダードな色であれば多くの人が選んでいるため、後悔しにくいと考えてもよいでしょう。もし色選びに迷ったりこだわりがなかったりする場合は、ベージュ系やグレー系がおすすめです。
外壁塗装の色選びでよくある失敗まとめ
外壁塗装の色選びでは、「汚れや色褪せが目立つ色を選んでしまった」「思っていた色味と違った」などの失敗がよく起きます。外壁は室外にあるため、季節や時間帯、景観の雰囲気などで同じ色でも見え方が変化するからです。
失敗しないためには、室外で色見本を確認したり景観に馴染む色を選んだりすることが大切となってきます。ぜひ色選びにもこだわって、理想の外観を実現しましょう。
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2024年12月24日 19:32